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ロシアのウクライナ侵攻は絶対悪。ただ、対応・経過にはもやもやも
ロシアのウクライナ侵攻は間違っている。戦争は許せない。

 国際間の問題を「戦争」という手段で変えようという行為をいかに止めさせることができるかが問われている。また、民主主義、ジャーナリズム、経済体制などの問題・課題も合わせて考えさせられる事態となっている。ただ、もやもやもいくつか

 ロシア=専制国家対、米国を中心とする自由主義・民主主義国家の対立。という図式で報道されているが、気になる論調でもある。
NATO=正、対抗するロシア=悪という図式。ここではNATOの軍事同盟という性格が消えている。ウクライナが中立・平和の道を選ばず、NATO軍事同盟への加担を選択したことが、はたして「正しい」といえるだろうか。平和を望むのであれば軍事的には非同盟中立の道しかないように思える。
 ロシアの侵攻に対しての対応も、もやもやの一つ。一番の論調は軍事には軍事で対応すべきというもの、心情的にはそうだが、軍事と軍事の対立が戦争を生んでいるのだから、軍事支援が平和をもたらすことはあり得ない。各国が「防衛」を理由に軍拡競争を続ければ、平和は遠のく。ウクライナへの「武器供与」・軍備の供与は慎重にすべきだと思う。
どちらにしろ、市民の犠牲を増やさないために何をすべきか・・

 ウクライナ危機へなんらかの応援を・・と思い、とりあえず、私が選んだのは、ユニセフへの寄付の増額だ。

 関連して、自国の軍備の増強を叫ぶ声も注意しなければ・・・ ロシアが核を脅しに使ってきた時点で、日本も核を共有すべき・・といいだした好戦的な元首相・・・これが極端な例だが、軍拡に軍拡で対応した結果がどうなるかは歴史的に明らか。戦争を終わらせるには軍縮・核兵器の廃絶など平和の道を強めるしか選択枝はないはず。
 核の脅威に対し、日本も核を持つべきという幼稚な発想に一定の人が陥ってしまうのは理解できないこともないが、明らかな誤り。
利権に走る政治家ほど象徴的に表れる愚かさのようだ。
 相手の核を防ぐために核を持つ・・というバカげた発想がいまの全人類を絶滅できるだけの数千発の核保有を生んでいる。「防衛」の目的(抑止力・・とかいうことばも使われるが)を理由に、持っている核が攻撃された時の予備、その予備、その予備・・と際限ない論理。敵基地×4(ICBM・爆撃機・潜水艦・巡行)それに、軌道・超高速・・と際限ない。発想そのものに間違いがあることに気づいていないようだ。
 人類が絶滅しないためには、核の根絶、それに続く戦力の削減の道しかない。理性の勝利を願うしかないが・・・

 感染症蔓延、経済危機、ナショナリズム・ファシズムの台頭から世界大戦に至った100年前の歴史を繰り返すことになる。

 ところで、ロシアでの情報統制が報道されている、これは酷いが、さて、今日本で流される報道・情報は偏っていないのか??これがもう一つのもやもや。念のために流される情報の発信源やスポンサーとか留意が必要だ。ロシアの強権的規制は話題にはなるが、情報技術で圧倒する「西側」が、明確な規制ではないにしろ、だれかがコストや情報量で世論をリードしたものではないか?実質的情報統制に我々が嵌っていないか?、検証は難しいが・・・
マスコミが声を合わせ始めたら要注意。


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