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インクルーシブな社会を
 国連の障害者権利委員会で障害者権利条約(日本も世界で140番目に批准している)締結国の実施状況の審査がことし8月に行われ、日本政府に勧告が出されました。
 簡単にいうと、日本政府の対応はなってない、もっとまじめにやれ!!という中身です。
 その中で、協調されたことの一つに障害者を含めた「インクルーシブ」な社会を作れ!! というもの。
 インクルーシブ・・を訳すと、「みんないっしょに」「仲間外れにしない」ということ。
 日本の中で、特に精神障害者が病院に閉じ込められている(世界で断トツのトップ)ことが象徴的だが・・・勧告をよく読むと、障害者専門の教育施設・・支援学校とかも、実は障害者を隔離することにつながっている施設としてやり玉に挙がっている。「障害者のための施設」・・が充実することは「いいこと」と思っていたが、インクルーシブな社会を作る上ではむしろ「障害」になっているようだ。・・・・・
 どうやら自分の常識のなかに、「エクスクルーシブ」(排除)の論理が染みついていたようだ。

 インクルーシブな社会かどうかという視点で、周りをもう一度見直してみよう。

 ・・そういえば、国と国の関係も、今ロシアが侵略戦争を行っているが、根っこの考え方は気に入らないものを排除しようとする「エクスクルーシブ」だ。このエクスクルーシブな事態に、同じ論理「エクスクルーシブ」=軍事同盟で対抗しようとする勢力があるが、根本の解決にならず、むしろ悲惨な戦争の拡大を招くことは、先の大戦で証明済のことだ。世界中が「インクルーシブ」にならない限り平和は訪れない。

インクルーシブ」は人類社会が今後発展するうえで必須の概念かも・・


 ここからはちょっと飛躍

 SFの世界で、太陽系以外の宇宙から「宇宙人」が侵略してくる・・というのがよくあるが、ふと考えると、侵略=排他的な思考の生命体には「内戦」「自滅」の道しかなく、遠い宇宙まで旅をできるだけの科学技術を発展させうるのは「インクルーシブ」な社会を発展させ得た生命体だろうから・・・まず、「侵略」の恐れはなさそう。
 仮にすでに地球に到達していたとしても、みんなとなかよく暮らしているかな(^^;;
 
 


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